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印象語義とは、カルノスアクア(シャロン)氏の意味論的な考察によって生まれた概念である。語句の持つ意味の性質や特徴などの総合的な印象つまり語句そのものの印象を指し、同じ語についてのものであっても人によって印象語義は異なる。印象語義は語句の意味や関係をとらえるのに役立ち、造語するときに同じ意味を持つ語をむやみやたらに増やすのを防止する事ができる。また、印象語義を足掛かりとして比喩的・象徴的な用法が創発される場合もある。なお印象語義と語義は異なるものだが、語義を踏まえず語句から直接にその特徴や性質を列挙することは不可能である(例えば「走る」という語句から直接に特徴や性質を引き出す事はできない)。

語句から印象語義を取り出す操作を印象抽出といい、印象語義から特徴や性質などを取り出す事を性格抽出という。語句に対応する印象語義を列挙した表はコンセプト表、同様に印象語義に対応する特徴や性質を列挙した表は性格表と呼ばれる。それぞれの表の構成は下記の例を参照。

コンセプト表(例)
単語

印象語義

走る

「出来るだけ速い速度で何かが移動する」

寝る

「体を横にして休む」

ある

「実体を持っている」

食べる・飲む

「口の中に物を入れ取り込む」

去る

「どこか遠くへ行ってしまう」
性格表(例)

「食べる」

「飲む」
分類 種類

摂取

摂取
一般項 行為者

捕食をする生き物

捕食をする生き物
対象

肉や野菜などの固形物

水のような液体
場所 口、歯
種類 行動 対象を砕いて飲み込む 対象を飲み込む

語義との違い編集

印象語義と語義は似て非なるものである。語義は語句そのものの意味を別の言葉で説明した物で、印象語義はその語句の語義と関係性を持つ語句の語義を比較して定める。その為、印象語義ではその語句そのものの意味だけでなく関連語同士での比較によって語句の直感的な意味をとらえられると考えられる。

性格表の項目について編集

性格表には三つの項目があり、それぞれ「分類項目」と「一般項目」と「種類項目」である。「分類項目」は印象語義の中でも抽象度が高く印象語義の種類を定めるのに用いられる。また性格表では最上位に位置する。「一般項目」は印象語義を限定するものであり、これによって意味を厳密にしてゆく。「種類項目」はその印象語義の基本となる意味を表している。

印象語義の比較編集

印象語義の比較は二つある。一つは印象語義同士で比較し合い新たな印象語義を作る方法であり(こちらの比較方法に関する詳細は意味設計法の記事を参照)、もう一つは印象語義から性格抽出を行い新しい印象語義を組み立てる方法である。方法は基本的に「抽出」と「処理」の二つの処理の応用だけで出来る。ここでは後者について説明する。

抽出編集

抽出では二つ以上の語句の性格表から共通している(異なっている)性格を取り出す事である。

抽出(例)

「食べる」

「飲む」 共通部分(印象語義) 異なる部分
分類 分類

行動

行動 行動 -
種類 獲得 獲得 獲得 -
一般項 行為者

捕食をする生き物

捕食をする生き物 捕食をする生き物 -
対象

固形物

水のような液体 可食性の物 液体か固体か

場所

口の中 口の中 口の中 -

道具

- - 歯の使用の有無
種類

主行動

対象を飲み込む 対象を飲み込む 対象を飲み込む -
副行動 対象を噛み砕く - -

噛み砕く必要の有無

処理編集

処理とは性格表そのものを変える方法である。処理には大きく分けて付加・変更・削除という三つの処理方法がある。付加はある性格表に別の性格を付ける事で、変更は性格表の一部を変更する事で、削除は性格表の一部を消す事である。また一つの表に複数用いる事が出来る。

付加(例)
「歩く」 付加するもの 「走る」
分類

分類

行動 行動
種類

種類

移動 移動
一般項

対象

移動が出来るもの 移動が出来るもの

速度

- 速い 速い
変更(例)

「歩く」

変更箇所 「運ぶ」
分類 分類

行動

-

行動
種類 種類

移動

- 移動
一般項 対象

移動が出来るもの

移動しない物体 移動しない物体
削除(例)
「煮る」 「焼く」
分類 分類

行動

行動
種類 種類

処理

処理
一般項 対象

食材

食材
媒体

-
道具

熱源

熱源
付加と変更の両方を用いる例
「摂取する」 付加・変更内容 「食べる」
分類 分類 行動 行動
種類 獲得 獲得
一般項 行為者 捕食をする生き物 捕食をする生き物
対象 可食性の物 肉や野菜の様な固形物 肉や野菜の様な固形物
場所
道具 -
種類 主行動 対象を飲み込む 対象を飲み込む
副行動 - 対象を噛み砕く 対象を噛み砕く

印象語義の具体性・抽象性編集

印象語義は性格表に含まれる項目の数によって具体的か抽象的かが変わる。具体的な印象語義は性格表の項目が多く、一部を処理すると意味が全く変わってしまったり意味をなさなかったりしてしまい派生語を作るのに向いていない。一方で抽象的な印象語義は性格表の項目の数が少なく曖昧である為多少の処理で意味そのものが大きく変わる事はない。

抽象性の高いものと具体性の高いものの傾向
具体的な印象語義 抽象的な印象語義
項目数 多い 少ない
自由度 低い 高い
多義性 低い 高い
複雑さ 高い 低い
厳密さ 高い 低い
曖昧性 低い 高い

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